こんにちは♪
先日、5/29は午後からアールティショップをお休みにさせて頂きました。
そのわけは…恒例(恒例なのか?とりあえず前回はこちら)の工場見学に行っていたから!
秋葉原を抜け出し…
向かった先は、前川製作所さんの守谷工場!
いつもお世話になっている営業の加藤さんにお願いして、お邪魔させていただきました。
前川製作所って?
前川製作所さんは、主に圧縮機や食品機械などの開発・製造をしていらっしゃいます。
アールティでは、前川製作所さんのロボットアームOROCHIを総代理店として取り扱いさせて頂いております。
日進月歩の研究と、受け継がれる高度な技術に裏づけされたすばらしい製品を数多く生み出し、国内外に多くのシェアを伸ばし続けていらっしゃる素敵な会社です。
(営業の加藤さんもさわやかでとっても素敵なのです♡)
トリダスに会いに工場見学へ!
そんな前川製作所さんの工場を見せて頂くにあたって、今回私たちが狙っていたのは…
チキン骨付きもも肉全自動抜脱骨ロボット「トリダス」!!!!!!
(ネーミングの潔さに惚れずにはいられない!)
社員一同、トリダスとの対面を楽しみに、まずは会議室にあった冷凍機のしくみのお話を伺いました。
熱をエネルギーとして捉えたり、気体を液体にしたり、圧力を加えたり…ということがいまいち分かっていないので、商品への予備知識として、工場見学前にちょっと教えていただきました。
ガスがロータの歯の回転で物理的に圧縮されているということに個人的には驚きました…。
普段身の回りにあふれているものの仕組み、意外と知らないものですね。
これが、「トリダス」です!
対面した瞬間、メカメカした見た目に一同大興奮!
早速デモ運転をして頂くことに。
まずはもも肉(とてもおいしそう)をセット。
ドナドナ…と行程を進むもも肉。。。
まずセンサがもも肉の大きさや骨の位置を測定して、ぐりぐりっと切り込みを入れます。
↓こんな具合になります。
このアームが、骨から肉を「ぎゅっ」と削ぎます。
ひっぺがされた肉に刃を入れます。
シュイーーンと、三つの丸いカッターが任意の位置(センサで測定して制御)まで切り込みを入れます。
はい、これでスーパー等でよく見るあのもも肉の完成です!
※ちなみにこのデモ用もも肉は前川製作所の社員さんたちがおいしくいただいたそうですw
すべての工程が、オートマチックに進み、見ていて気持ちがいいくらいでした!
生ものなのに、こんなに的確に骨と肉に分けられるなんて…。
びっくり。感動!
食品を扱うロボット
トリダスには、食品を取り扱うロボットゆえのユニークさがたくさん見られました。
普段、食品とはあまり縁のないロボットを作っているので、当社スタッフ全員興味津々!
まずは、生き物を扱うためにどうしても生じる「個体差」。
ひとつひとつのもも肉の骨の位置、肉のつき方がそれぞれ全く異なるので、切り込みを入れるとき、肉をつかんでそぎ落とすとき、もも肉の形状や状態をセンサで読み取りフィードバック、制御しなくてはなりません。
実際に見せていただいたデモでは、その技術の粋を垣間見ました!
ロボットの運用に欠かせない「潤滑剤」にも工夫が見られます。
もちろん工業用は使えませんので、食品に使用しても問題のない潤滑剤を使用しています。
そ、そんなものがあるのか…。
また、潤滑剤と同様に、「メンテナンス」も重要な問題です。
生肉ですから、大変重要な問題です。
トリダスは、防水加工を施したシールドを使用するなど、丸洗いや薬品での殺菌ができるように工夫されていますので、清潔に保つことができます!
さまざまな工夫により、食肉加工業者の方々のニーズを満たしたトリダスは、海外でも使われているそうです。
(ブラジルからの輸入時、日本向けの規格のように「トリダスカット」という言葉が使われることがあるそう…すごい。)
というか、実は私たちが普段目にする鶏もも肉の7割はトリダスを経て店頭に並んでいるものだそうです…。
(残りの3割は、地鶏やブランド鶏といった、規格外のサイズのものだそうです)
おいしい鶏肉はトリダスさまさまだったのですね~^^◎
「ロボットに見えないロボット」
「ロボットに見えないかもしれませんが…」
と、加藤さんが説明の中でおっしゃった瞬間がありました。
アールティで後日話していて、
「ロボットが一般社会に普及する瞬間は、ロボットとして扱われなくなった瞬間」なんだと知りました。
ロボットがロボットとして認知され、一般社会である種「浮いた」存在でいるうちは、まだまだ普及しているといえないのだそうです。
例を挙げれば、車や家電製品。
広義ではロボットとされるものなのに、完全に一般社会に溶け込んで、もはや誰も無意識には「ロボット」と認識したり呼んだりしませんよね。
その点、トリダスは、「ロボット」から脱却して、一個のマシンとして産業に溶け込んでいます。
「ロボット」とは、とっても抽象的な言葉です。
ロボットという言葉に寄せられる期待もイメージも往々にして抽象的であるため、つかみどころがないことが多い。
もちろんとても夢のある言葉でもあるのですが、ビジネスとして成り立つため、または、長期的に多くの人々に愛されるためには、
「ロボット」という言葉で表現されつくされない存在として、人々の生活にもっと具体的に溶け込み、一定の自然な地位を獲得する必要があるんだなあ。
なーんて、思いを馳せたアールティスタッフなのでした。
オマケ
今回の工場見学により、無性~~~に鶏肉が食べたくなったアールティ一行、
トリダスによってカットされたであろう鶏肉をしこたま食べて帰りましたw
加藤さんをはじめ、前川製作所の皆様、大変有意義な経験をさせていただき、ありがとうございました◎
【前川製作所の製品】
OROCHI |
OROCHI台車 |
OROCHI電源 |