久しぶりの更新です。
ちょっとした小道具なのですが、ロボットの製作・開発・デバッグするときに手元にあると便利なものを紹介します。
最近の流行として、「Rasberry Pi」や「BeagleBoard」といった、他デバイス(モータやセンサ)と直接接続可能なオンボードプログラミングが出来る環境を使って、ロボットを作ったりすることが多くなっています。
価格の割に高性能なスペックなのと、PCプログラミングの延長で他デバイスと接続して計測・制御できるため、試作の開発スピードが早いというのが特徴でしょうか。
しかし、現在の主流としての方法は、組み込みボードにPC上で作ったプログラムをUSB経由で転送して使ったり、小型PCやノートPCをロボットの頭脳としてUSB経由で他デバイスと接続して使ったりします。
ロボットの開発は、PCのUSBを多用します。
そこで、PCのUSB経由で他デバイスと接続するお手軽便利製品を紹介します。
まずは組み込みボードを開発するときに、プログラムを転送する。
もしくは、組み込みボードと相互に通信するために必要な
USB to UARTの通信機器です。
「FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)」
マイコンの動作電圧は、5V動作タイプと3.3V動作タイプで2系統が主流ですが、このモジュールはジャンパーピンによって5V/3.3V切り替えが可能なので、これ1つでどちらにも対応できます。
紳士の嗜みとして、プラスドライバやテスターを持ち歩くのと同じような感覚で持ち歩きましょう。
PCからロボット用コマンド式サーボモータや、車輪用モータドライバの通信を使うときには、こちらの製品がいいでしょう。
USB to RS485 or TTLの通信機器です。
RS485、TTL、RS232Cレベル通信機能があります。
MEMSが発達して、センサ系にはI2CやSPIを使用する製品が多くあります。
それらと接続するための方法として、以下の2つの製品を使うと、とても手軽です。
USB to I2C & SPIの通信機器(要プログラム)です。
「Arduino Micro 5V 16MHz (ATmega32u4 – ピンヘッダ付き)」
UART、I2C、SPI通信機能付き
「mbed NXP LPC1768」
UART、I2C、SPI、Ethernet通信機能付き
使用するのは上2つともマイコンですが、PCとデバイスのUSB中継器として使う方法です。
Arduinoやmbedなので、導入もプログラミング(サンプルプログラムあり)も手軽にできます。
USB経由でプログラムを書きかえられる点も重要です。
ロボット用組み込みボードとして使っても、もちろん良し。
FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き) 1,470円 |
USB2DYNAMIXEL 5,240円 |
Arduino Micro 5V 16MHz (ATmega32u4 – ピンヘッダ付き) 2,835円 |
mbed NXP LPC1768 5,880円 |