大人になったとおもうこと?

社長ブログ

ご無沙汰しております。お久しぶりのブログです。
さてはて、雪とともに、就活の時期がきました。
今年はちょっと遅めの就活解禁で、学生さんたちの活動も遅めっぽいですね。
私は雪ダルマ作りに励んでみたので、写真を載せます。

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さて話は戻して。
会社を経営していると、新卒、中途採用含めて、就職に関する相談を受けることがあります。
仕事に就くと言うのは人生においてもエキサイティングな選択肢の一つかと思います。

自社に採用する場合も含めて、いろんな面で相談されて、私なりの回答をしています。
共通するのは、新卒の場合は、「大人になるって一体なに?」というのと「後悔したくない」というのが、疑問と不安の根底に。中途採用の場合は、人生の目的(自分が何をしていると幸せか)を決めてないのがありありとわかります。また、大学の先生方と話をしていて思うことも多々あります。

私なりの分析ですので、もちろん、別の見方もあろうかとおもいます。
今回は新卒をターゲットにして、「大人になるって一体なに?」というのと「後悔したくない」がらみのブログ連載にしてみます。異論、反論あろうかとおもいますが、あしからずご了承ください。

いろんな話題があるので、この時期、身近なインフルエンザから。
よく社会人になったら健康管理も仕事のうちといいますが、これは一般的に自身が「怪我をしない・病気にならない」ように工夫することだと思います。

一般論ですが、体調を崩した、ということで、休む人がいます。
残念ながら、そうした理由でよく仕事を休む人は、「大人の社会」では、「自分の体調管理すらできない人 = 大切な仕事は任せられない信頼できない人」という受け止め方をされてしまう会社もあるでしょう。「その場にいること」というサービスで雇われている人なら、確かにそのとおりです。

でも、休んでいいのです。
むしろ、感染症などの場合は休んでください。

なぜなら、仕事(=社会)は自分ひとりで成り立っているものではありません。仕事とは、仲間と、そしてサービスに対価を払って頂くお客様と一緒に創り上げていくものです。したがって、家族が感染した、自分が感染したと思ったら、休んで直してからいかないと、ビジネス全体を止めることになります。

ビジネスを止める、そのほうがよほど迷惑です。
新型インフルのときがいい例ですね。あれでインフルエンザの時には家族がかかっても1週間出社禁止の危機管理した会社も少なくありません。

だから、無理をおして会社に出社して、ウィルスや菌を撒き散らし、「他人を感染させない」と考えられない人というのは出世できません。なぜなら、周りを思いやる、先を見通す力がないと判断されるからです。


無料写真素材 フリー ストックフォトより

この考え方は、客商売ならなおさらです。
たとえば、花粉症の人は、どんなに腕がよくてもマッサージ師には向いていません。なぜなら、マッサージを受ける人は、施術師が花粉症かどうか知りませんから、風邪をうつされるんじゃないかと思いますし、また具合の悪い人に仕事させる企業なのかといういやな印象をお店に持ちます。

これを読んで、なんで自分が無理をして仕事したのに怒られるの?と思った人いませんか?

こういうよくない印象を与えると言うのが理解できないということは、会社にとって大事な価値を損なう行為になるというのが想像できないと自ら言っているのと一緒で、とても価値観を共有した社員とはいえませんね。上司はそういうところを見ているからです。

だから、バイトでもなんでもいいですが、自分視点をやめて、周りからみたら、自分がお客さんだったらそんなサービスを受けたらどう思うか、どんな風に回りに話すだろうか?とちょっと考えてみる癖をつけるのはとてもいいことだとおもいます。

いろんな人がいるので、極論は避けますが、そこに自分の幸せと相手の幸せをバランスよく考えられるようになったら、大人になってきたと言うことだと思います。

話は変わりますが、私自身が大人になったなぁと実感したのは、科学館に勤めている時代です。
当時、展示のサブリーダーを任されていました。

スキーが好きで、休日は一人で山に行っていたのですが、こぶ斜面に差し掛かったときに、ゲレンデには転んでいる人がたくさんいました。

こぶ斜に人がいっぱいころんでいるというのは、スキー場のゲレンデの状態が悪いか、力量のない人がたくさんきているかのどっちかですが、力量のない人がたくさんきているというのはちょっと考えにくいです。

スキー場に行ったことがある人なら想像できるかとおもいますが、スキー場のこぶ斜面は、こぶ斜面と迂回路と2つに分かれることが多いです。つまり、迂回できるので、それなりに実力があると思っている人がこぶ斜を攻めるわけです。そして、こけている人がたくさんいるということは、こぶ斜がなんらかの事情でよくない状態ということが想像できます。

同じように、今回のソチオリンピックの男子フィギュアの演技を見ていましたが、どの選手もこけまくっていました。あれだけのオリンピック選手がこけるというのはリンクに何らかの事情があると思っていいでしょう。そういう状況を見て理解する目を持つことも大事です。


写真:JOCページより

話を戻して、こぶ斜面は意外と力量がないと転んで怪我をする危険なコースです。私自身も転んで怪我をした友人がそりに乗せられて降りるのに付き添って、友人のスキーを抱えて降りたことが何度かあります。なので、私の実力だとこのこぶ斜やばそうだなと思ったわけですね。

そのときは一人で行っていたこともあり、ここで、ころんで骨折でもして仕事にいけなくなったら、あの仕事は待ちが出て大変なことになるなぁと思い、こぶ斜を攻めるのを断念して迂回路を選んだことがあります。(科学館の年度末(冬場)は仕事がおしているのです。)

個人的には、こぶ斜を攻めたい。でも、ここで怪我したら仲間に迷惑をかけるとの天秤で仕事を取ったときに、周りの状況を見て理解すること、大人になって周りのことを考えるようになったんだなとおもったら、妙に大人びた気がしました。(そのとき、すでに30才過ぎてたんですけどね)

何が言いたいかというと、いつ「大人になるのか」「大人になったと気づくのか」は本人にしかわかりません。

そして、大人になってないと、「大人になるって何?」というのは答えが見えないと思います。だって、周りが見えないのだから。それはたしかに不安だなと思った次第です。

なので、若ければ、不安でも、見えてなくてもある程度はいいのですよ。
そういう意味では安心してください。

そして、次が、私が相談者にする質問のNo.1です。
「10年後、20年後、何を職業にしていたら、幸せだと思いますか?」

ぜひ、就職を考えるときに、自分が何をしたいか、を見失わないように自問自答してください。

ロボット屋さんとは、どんな職業か知っていますか?安易に選ぶとえらいことです。
自分の一生のことを考えるのは、まずはそこからです。

次は、なぜ10年後、20年後なのかを書きますのでお楽しみに。

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